脳とコンピューターの境が曖昧になってきましたな
アメリカにて猿の脳信号から人の顔写真を
かなり正確に再現することに成功
過去の脳研究から
猿に特定の写真を見せた時の脳の反応部位を記録し
写真をどこまで程度変化しても同じ反応が続くのか
みたいな実験結果から推測された脳の認識機能
これを元に色々作られたアルゴリズムの一つが
昨今AIと呼ばれているディープラーニング
日本語で深層学習と言われている分野
余談がだAI=ディープラーニングだと料理=和食くらい語弊があると個人的に思っている
今回のアメリカの実験成果は観測された脳の情報を使い
ディープラーニング手法を使い実際に元の人の顔写真を生成することに成功した
ということになるので、過去の実験から導き出されたアルゴリズムが
少なくとも顔の認識において正しい可能性が高い事を示している
細かいことはリンク先の論文を気長に読んでもらったほうが良いが
50もの次元を元に計算を行ったとある
顔の特徴を50種類の判別基準
輪郭、目の大きさ、髪の位置とかの顔の形に関する特徴と
肌の色、質感、目の色とかの特徴に関する情報
これらのデータと計測時に見せていた顔写真を教師データとして学習させた感じか
学習が終われば、後は脳波データを同じく突っ込むだけで顔写真の配列が推測されるはず
公開されている結果を見る限りはかなり正確に導き出せている
犯罪捜査に応用できそうだけど
現状の脳みそに電極を直接刺す方法は
間違いなく人には使えんわな
今回の結果から謎になってくるのは
まず、この結果は個体特有なのか?
すべての猿で同じか似た結果になるのか
サル毎に異なる結果になるのかで話が大きく変わる
次に、認識過程はこれで分かってきたけども
今回のケースは予め測定されたデータを元に
決め打ちでデータが入った状態で行われている
要するに、何故その情報が顔認識に使われたのか?
の部分が不明なままになっている
脳が”顔”を認識する時に、どの情報を使って判断するようになったのか
この過程が不明
一つ目が猿毎に異なる結果になる場合
固有値の情報が無ければ脳波の正確な判定が困難になるし
すべて一緒ならば、アルゴリズム的には安泰だけども
何故そうなるのか?が凄まじい謎になる
すべて同じの場合、ゲノム編集で天才が作れる事を示すことになる
二つ目の過程が解明されると
例えば、音を色で認識したり、記憶を別のものに結びつけて
驚異的な記憶力を発揮したりする共感覚
これを意図的か電気的な刺激なんかで後天的に付け加えれるかもしない
色々可能性が見えてくる話ですな
今回の成果で、脳が処理している内容が
やはりコンピューターと大して変わらない
という話になってくる
イーロン・マスクが脳とAIを繋ぐ会社を作っていたが
完全に脳がコンピューターと情報のやり取りを行えるようになった時
脳がインターネットと直接繋がるようになった時
人の認識はどこまで広がっていくことになるんかいなと
ネットのサイトとか、脳に直接流れてくると
何色に見えるんだろうねぇ
凄いやら、怖いやら